そもそも君と僕を隔てる境界線を知りたいと思った。
毎日眠りについて、毎日朝が来る。
繰り返しているような毎日。
それでも、昨日の僕の続きを今日の僕が何の迷いも無く続けているのは何故だろう。
今朝咲いて、夜には枯れてしまうあの花の、明日咲く莟は、昨日の花の続きなのだろうか。
撮影をしていると意識が溶けて自分が世界の一部になった錯覚を感じる。
あなたを撮影していると、あなたになって僕を見ている時がある。
何処からが僕で、何処からが世界なのか。
曖昧な意識の輪郭をなぞって、証明したいのは、境界線。
日々は繰り返し。命の繰り返し。
昨日の僕を抱きしめ、今朝の僕は冷たい水を口に含む。
「-frontière-」
おはよう。今朝も、生きていたね。
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photograph by 2002-2013